岡田了祐・堀田諭(2020)「コンピテンシー時代における評価研究の拡張に関する基礎的研究」『お茶の水女子大学人間発達研究』34,17-38
- 近年の教育改革=コンピテンシーに基づく教育改革=教育目標にコンピテンシーを特定すること→狭く捉えて実践・評価することは危険(指標にして測定する要素主義への批判)
- 本稿はレイブンによるコンピテンシー批判に注目:コンピテンシーは教科構造・特定の累計枠組みに属さない→価値に基づくもの
- レイブンのマクレランド批判:コンピテンスを心理測定のカテゴリへ矮小化した、観察不能なコンピテンスの検討より、コンピテンスを整理して能力のレベルを議論した、個人の行動を当事者の動機や価値にとらわれずに評価可能とした、の3つ。
- 今日も、学力測定としてのパフォーマンスとコンピテンスが同一視されている。→コンピテンスは子供の潜在可能性や異質性として評価する
- 2つのコンピテンシーの評価方法
- 個人のコンピテンスの捉え方
- 評価手法
- スペンサー:行動結果面接+コンピテンシーディクショナリー
- レイブン:2次元グリッド+記述文
- 状況や文脈
- スペンサー:職場など特殊な課題状況における限定的な文脈
- レイブン:個人の関心のある課題や活動の状況における個人特有のコンピテンシーが発揮される特定の文脈
- 評価観
- スペンサー:尺度内での客観性や厳密性を重視(内的整合性を重視)
- レイブン:個人特有のコンピテンシーを重視(内的整合性にとらわれない)