- 近年の教育改革=コンピテンシーに基づく教育改革=教育目標にコンピテンシーを特定すること→狭く捉えて実践・評価することは危険(指標にして測定する要素主義への批判)
- 本稿はレイブンによるコンピテンシー批判に注目:コンピテンシーは教科構造・特定の累計枠組みに属さない→価値に基づくもの
- レイブンのマクレランド批判:コンピテンスを心理測定のカテゴリへ矮小化した、観察不能なコンピテンスの検討より、コンピテンスを整理して能力のレベルを議論した、個人の行動を当事者の動機や価値にとらわれずに評価可能とした、の3つ。
- 今日も、学力測定としてのパフォーマンスとコンピテンスが同一視されている。→コンピテンスは子供の潜在可能性や異質性として評価する
- 2つのコンピテンシーの評価方法
- 個人のコンピテンスの捉え方
- スペンサー:要素的・一尺度的
- レイブン:総合的
- 評価手法
- スペンサー:行動結果面接+コンピテンシーディクショナリー
- レイブン:2次元グリッド+記述文
- 状況や文脈
- スペンサー:職場など特殊な課題状況における限定的な文脈
- レイブン:個人の関心のある課題や活動の状況における個人特有のコンピテンシーが発揮される特定の文脈
- 評価観
- スペンサー:尺度内での客観性や厳密性を重視(内的整合性を重視)
- レイブン:個人特有のコンピテンシーを重視(内的整合性にとらわれない)
2021/01/23
岡田了祐・堀田諭(2020)「コンピテンシー時代における評価研究の拡張に関する基礎的研究」『お茶の水女子大学人間発達研究』34,17-38
2021/01/22
三浦智子(2014)「教員間の協働の促進要因に関する計量分析」『日本教育行政学会年報』40,126-143
- 「効果のある学校研究」:米国の学校内部過程の質的分析→協働的文化、専門職共同体などを概念化
- 未解決の課題:教員間の協働それ自体はどのように形成・構築されるのか?、欧米の知見は日本でも同様の解釈・含意を導けるか?→校長のリーダーシップは有効か?
- 「効果のある学校」の共通要素:①校長のリーダーシップ,②ビジョンと目標の共有,③学習を促進する環境,④学習と教授への専心,⑤目的意識に富んだ教え方,⑥子どもたちへの高い期待,⑦動機づけにつながる積極的評価,⑧学習の進歩のモニタリング,⑨生徒の権利と責任の尊重,⑩家庭との良好な関係づくり,⑪学び続ける組織(Sammonsほか1995)
- なぜ協働の醸成を促す要因が検証されないか?→学校をルースカップリング組織をみなし、教員間の信頼関係の構築が前提として捉えられてきたため(=同僚性規範の下では、自然発生な職能開発が適合的で、その義務化や管理・促進はなじまない)。
- →校長のリーダーシップのみに注目しすぎ:それ自体教員間の協働や信頼関係に影響を受けるはず、校長の力量がどう形成されるかも明らかでない
- Brykほか(1999):専門職共同体の成立を促す組織的・文脈的要因の計量分析
- 専門職共同体=教員間の相互作用が頻繁にあり,教員の行動が授業・学習の実践・改善に焦点化された共有規範に支えられている学校
- → その構成要素:⑴省察的対話,⑵実践の共有,⑶教員間の協働,⑷規範によるコントロール(生徒に対する期待・効力感に基づくコントロール),⑸責任の共有,⑹新任者の社会化
- データ:小学校長対象調査、315/1024←学級担任制の方が教員間相互支援が重視される
- 従属変数=指導方法・内容に関する教員相互支援、授業見学の頻度、教材研究・単元開発に関する相互支援の3変数
- 説明変数=教員の異動・配置、教育委員会の指導助言、保護者の教育関心→順序プロビットで分析
2021/01/06
13 Tips for New Administrators
- Gmelch and Miskin(2004)では、公式に管理職トレーニングを用意する大学はほとんどない(2000人以上のうち3%しか受けていない)。
- 方向性を定める
- リーダーシップに関するリーディングリストを作る
- 現任・前職の管理職らと面会する予定を組む
- 予算担当者と面会する予定を組み、基礎的な知識を学ぶ
- 上級管理職と会い、実践知を聞く(深刻なメールはどう送るのか?など)
- 物理的・仮想的環境を再構築する
- 教員・学生の目を引くポスターを作れるようなグラフィックデザインスキルを身につけるか、人を雇う
- メディアスペシャリストをうまく使う、特にソーシャルメディアで
- 人に感謝する
- 職員に真摯な謝意を示す
- 学生スタッフを採用して会議等に出てもらう
- 教員の士気を高める(ネームプレートで高まるかは不明)
- コミュニケーションは定期的・迅速に行う
- イベントプランのスキルを磨く
- 言葉以外のイベントでのコミュニケーションスキルを高める(部屋に入ったときのスクリーンの表示内容、机の上の準備物、BGMの選択、飲食物の提供、各進行の時間、机の並べ方、部屋の選択)
- 自己管理に努める
- 体調管理のための運動やルーチンを守る
- 習慣を見直す(始業・終業の時間など)
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