2015/07/28

「アカデミック・カレンダーを考える」『IDE現代の高等教育』No.553,2013 8-9月号


  • クォーター制は欧米教授陣をサマースクールに呼べる点がメリット(給与が9ヶ月間なので)。
  • 早稲田では,4月初旬に初めて6/7頃に終了する。3Qは9月下旬に始まり11/23までに終わる=オセアニアのサマースクールに行ける。
  • 筑波大学は75分×10週で1単位(75分を90分計算)。
  • 高知工科大は,月木・火金をセットにしている。全学共通科目・教職科目などの共通授業に水土(=セメスター科目)をとっている。
  • Oxford,Cambridgeは3ターム制,各8週間(8週が限界なほどの学習量あり)。
  • UCL,バーミンガムなども3タームだが,各10〜12週。
  • 春秋を12週,夏を5〜6週にする,ターム中に1週のReadhing weekを置く大学もある。
  • アメリカは原則15週×2のセメスター。1時間授業を15週受けると1単位授与,120単位で卒業。
  • アメリカで10週×3学期のクォーターもある。1学期が2/3なので,卒業には1.5倍の180単位が必要。
  • アメリカの今の関心は3年制学士課程,学費高騰を緩和するため。
  • もう1つの関心は,着席時間でなく習得能力判定モデル(comeptency-based model)の採用。筆記試験や課題遂行で修得が証明されれば単位授与で,標準修業年限よりも短い卒業を可能とする。
  • 1単位45時間は原則。講義及び演習は15~30時間の範囲で大学が授業時間を決められる。=最低でも1単位15時間確保せよ。
  • もともと昭和31年には,「毎週1時間15週の講義を持って1単位とする」=15時間(必要授業時間)と15週(授業期間)がセットで規程。
  • 昭和48年改正でこれが切れる。(この時10週または15週が導入,3学期制対応)。
  • 平成3年改正で,明らかに効果がある特別な必要のある科目は10・15週より短い期間も可能に。
  • 平成25年改正で,特別がとれて弾力的授業回数が可能になる。
  • 22条では異年間の授業期間は35週を原則とする(5週の試験・補講期間あり)。

2015/07/20

稲垣佳世子・波多野誼余夫(1989)『人はいかに学ぶか』中公新書


  • 学校は現代社会の分業体系の一部であり,知的生産は一握りの人が行い,大多数は知識の消費者としての位置づけを与えられ,教え手を通じて知識を吸収するに過ぎない。大多数の人は伝統的な学習観を信じ,これを疑っていない。
  • 現実的必要に駆られて外国語を学ぶ時は,意思の交換という目標の達成へ向けて,粘り強く活動が続けられやすい。これが,効果的に外国語を学ぶのに寄与している。卒論のためにデータを分析するなど,学校教育でも,現実的必要が自然な形で生じるようにすれば,学習が効果的に進むはずである。
  • 現実的必要から学ぶ=教えてなしでも学べる,正誤の確認情報が与えられなくても学べる(フィードバックがすぐあるため)。
  • 必要から学ぶ=(1)必要が学び手自身が日可決だと実感したものである,(2)必要によって創り出された目標とそれを達成する手段として学ぶことの間に本質的に切り離せない関係がある(小遣いのために漢字を覚えるは入らない)。
  • 実験結果の予測討論をした群としない群:観察後にどちらも正しく答えられるが,その理由の説明は討論群の方が十分にでき,観察群は十分できない。また,観察で得た質量保存の原理を他の場面に応用する点でも,討論群が優れていた。
  • 理解のためには,新しく入ってくる情報を杞憂の情報と関連づけて,そこに整合的関係を見出すことが必要で,その整合的関係の発見には多くの心的努力が要求される。情報処理に心的エネルギーを使い切っている状態では,理解の達成に力を振り向けられない。つまり,理解を伴う学習は時間がかかる。理解には心的な余裕が必要。
  • 人が早く学ぶのは,言語や数の獲得にほぼ限られる。エキスパートになることは,ゆっくりと生じる過程であり,熟達の結果,豊かで構造化された知識を持つようになって初めて効率的な学習が可能になる。
  • 集団討論をすると,知的興味が高まり,討論を経て事件を観察するとより深く学べることが確かめられている。人が有能な学び手であるためには他者の存在が必要で,その人は関心を共有しながら視点が異なる人がよい。
  • よく定義されていない問題を解くには,知識が必要。後から言われればもっともだという制約条件を補うのが知識。
  • 日常生活の中で獲得される概念的知識は,素朴概念・誤概念・誤ったもメンタルモデルになりやすい。その原因は,理解よりもうまくできることの方に価値がおかれやすく,日常生活では現在の生活を維持することが第一義的に目指されるからである。そのため,失敗などの無駄をできるだけ避けようとする傾向がある。
  • 学校における討論は,日常生活の活動を超えて理顔を深める働きがある。それは,日常的な以心伝心のコミュニケーションではなく,なぜという問いの答えを見つけることが自然な形で進められるためである。

2015/07/07

進研アド「動き出す入試改革~“多面的評価”の第一歩」『Between』2015, 6-7月号


下村大臣
  • モノサシの公平性,客観性ではなく,大学にとってプ ラスになる学生を入学させられるかどうかが大切なはず。
  • 姿勢としては全員を面接するぐらいの気概を持って取り組 んでほしい。ハーバードやオックスフォードなど,世界の一流大学ならどこでもやっていること。
  • 遅くとも「大学入学希望者学力評価テスト」が始まる2021年度入試の時点で,全国立大学の入学定員の半数以上がAPに基づく新型の入試で入学するという状態を期待します。
  • 今後のAPで各大学が求め力=「真の学力」:(1)主体的に課題を解決しようとする能力,(2)クリエイティブな企画力,(3)コンピュータやロボットで到達できない感性・人間性。(?)
出光氏
  • アメリカの大学は開放型(Open,CC向け),一定基準以上入学型(Selective,SATスコアが一定以上,州立大),競争型(Competitive,少数特別者選抜,有名私大)の3種類。
  • アメリカは書類審査 ≠ 入試,選抜は職員が行う(大学院は別),随時募集
  • エッセイ=志望理由書+過去の取り組み+テーマ付与型小論文
  • 志願者がAPに合致するかは,専門職員が話し合う以外に判断できない。
村山氏
  • 東大・京大とも,基礎学力を重視した上で推薦入試。
  • 東大の推薦入学者は,別プログラムで学ぶ。京大は同じプログラム。