黄福涛(2003)「大学教育カリキュラムの国際化 オランダの事例研究」『大学論集』34,63-76
- オランダでは,大学は主に学者と研究者の育成を中心に,教育活動と科学研究を行い,卒業生の多くは研究機関に勤めている。専門大学は,学生に専門的職業人として必要な知識・資質を身につけさせるため,専門性・実践性が高い科目を開設し,大学と違って3年次に約一年間の海外や地元の企業会社などで実習(internship)を行う義務を負うところもある。
- 大学と専門大学においては「ボローニャ宣言」に基づいた「ヨーロッパ次元」の高等教育システムの実現を目指して学士課程カリキュラムが形成された。特に大学においては,従来の単一の構造を変えて,学士課程と修士課程からなる二重構造の大学教育カリキュラムが出来上がってきた。また,従来のように,大学と専門大学との間の壁を乗り越えて,二つの機関において,単位互換やプログラムの相互履修というシステムが実現されてきた。
- オランダにおいては,大学教育カリキュラムの国際化は,基本的には英語による修士課程レベルにおいて行われていると考える。