大住荘四郎(2009)「ポジティブ・アプローチによる自治体の組織開発 : 松戸市のケースをもとに」『関東学院大学経済経営研究所年報』31, 1-14
- ギャップ・アプローチが,問題を特定し解決する問題解決アプローチであるのに対し,ポジティブ・アプローチは,強みや価値を発見し、ありたい状態を描いて現実的達成状態を共有し,新しい取り組みを始めるもの。はじめから最適解を志向するのではないため,環境が不安定な状況下で有効なアプローチ。
- ポジティブ・アプローチの代表は,AI。これは,(1)Discovery(強みや価値を発見,潜在的真価をインタビュー,最高の瞬間を味わうプロセスを発見,ポジティブコアの発見),(2)Dream(組織の最高の状態を想像,ストーリーを描く),(3)Design(達成したい状態を共有・記述),(4)Destiny(達成へ向けて技術的に取り組む)という4Dプロセスで進める。
- 公共組織で主体性・自律性が生まれにくい理由は,(1)その宿命(事業領域が外生的で,公平性とマイノリティ重視),(2)対価性の欠如と受益者意識の希薄さにより要求や課題が噴出する可能性,(3)外に基準を求めても,その基準自体が正確でなく,外の基準のみでの意志決定が困難であること。