2011/04/02

斎藤嘉則(1998)『戦略シナリオ』東洋経済新報社


  • 戦略思考とは,不確実なビジネス環境において,明快な将来のシナリオを創る思考である。
    • 日本人は方向を定めてから動くことに優れているが,今は方向を定めながら動く能力が求められる。
  • 思考のモラルハザードは,失敗やリスクの最小化という責任回避思考からくる。人が判断する基準は,目的か価値観しかない。
  • 戦略思考の3つのスキルは,次の通り。これを身につける最短距離は,自己責任の下にビジネスを行う厳しい環境に身を置くこと。
    • 責任を持って具体的結論を出す力(仮説思考:早く結論を出して実行し,検証して次のステップへつなげる)
    • 過去から将来までロジックで構造を洞察する力(こうするとどうなるという因果関係)
    • 価値基準をもってリスクを伴う判断を行う力(判断基準:コスト・ベネフィット,理念・規範・ビジョンを持つこと)
  • 現場主義のやり方は,担当者の責任・リスクが共に少ない。現状改善型のオペレーション思考では難しい時代には,先を予測するリスクを覚悟して新たなニーズ創造を行わなければ優位性は達成できない。