- Alexは高校時代に数学で苦労した経験がある。しかし、大学入学後のプレイスメントテストの結果、一般教育で基礎数学を必修とする判定を受けてしまう。期待を持って入学した大学なのに、新学期から不安感を抱えながらも、しぶしぶ数学のクラスを履修している。
- この学生に学んでもらうには、エンゲージメントが必要。これは4つの原則を守ること。(1)感情を利用する、(2)
- エンゲージメントはエンターテイメントではない。脳は認知だけで学習するのではなく感情とともに学習する。エンゲージメントは、成績を取る以上の意味がある課題を学生に与えること。
- 認知的領域は限界がある、感情をうまく使う。ではどうやるか?
- 1つの塊を15〜30分で教える。それぞれの導入にEmotional hookを使う。
- 学生自身に関連する課題・活動に取り組む。学生文化に精通しろというのではなく、生活に関連した課題を示す。たとえば、PHを教えるのに、なぜ人は水道水よりボトル水を選ぶのか?という問いを出して両者を味見させる。
- 教員の個性・パフォーマンスを活用する。学生は初年次授業で元気な先生の専攻を選ぶ傾向がある。よい感情はクラス内に容易に伝播する。学生は教員の身振りやアイコンタクトをよく見ている。ではどうやるか?
- 自分の授業を録画してみる。アイコンタクトだけ、身振りだけなど1つずつ試す。
- コミュニティを使う。人間は社会的動物であるため。
- 学生の名前を覚える。授業に貢献する機会をつくる。授業を共同プロジェクトにする(みんなで絵本を作るなど)。授業外で学生と会うのも効果的。
- 自分の考えの軌跡をストーリーで語る。
- 個人的な研究経験を語る。
2019/03/20
Sarah Rose Cavanagh, (2019) How to Make Your Teaching More Engaging, The Chronicle of Higher Education
2019/03/11
吉崎静夫(1988)「授業研究と教師教育(1)-教師の知識研究を媒介として」『教育方法学研究』13,11-17
- アメリカの教師の質向上の取り組み
- ニューヨーク・カーネギー社の8計画
- 教師に必要な知識・能力の高い基準を設定
- 専門職にふさわしい環境を用意できるよう学校を再構造化
- 教師集団を再構成、指導教師を導入
- 文理学士号保持者に教職課程を開く
- 教育大学院の開発
- マイノリティ支援
- 学業成績と教員報酬の連動
- 教員給与・昇進機会を他の専門職と競合的にする
- 大学の教職プログラム改革
- 教師教育を知的にしっかりさせる
- 講師、正教師、キャリア教師の3段階免許制度
- 教職試験を知的なものにする
- 大学と学校現場のつながりをつくり、教師教育や授業研究にエキスパート教師を活用する
- 学校を教師が仕事・学習をする場にする
- 日本でもアメリカでも、教師に必要とされる資質は何か、そのような資質はどのようなカリキュラムで育成されるか、そのような資質をどのような方法・基準で評価するかが教師教育の中心的研究課題。
- Shulmanの教師の知識領域の発展版
- 1:強化の中心的概念、概念間の相互関係、他の教材との関係の知識
- 2:導入・展開・まとめなどの授業構造、発見学習法などの学習指導法、授業におけるマネジメントやしつけなどの知識
- 3:一般的な発達段階における認知的・情意的特徴、個々の生徒の知的・人格的特性の知識
- A:教材+教授方法=ある教材を教えるときに使う説明・演示、概念の表現、例証などの知識
- B:内容+生徒=ある教材に対して生徒が持っている誤解やつまずきやすい部分の知識
- C:教授方法+生徒=さまざまな特性・ニーズを持つ生徒を教えたり動機づけるための知識
- D:内容+教授方法+生徒=生徒の誤りをただすための方法についての知識
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