2018/03/02

「政策と大学」『IDE 現代の高等教育』No.597,2018.1

鎌田「国の政策の中での大学」

  • 人口減少予測=経済成長・社会保障制度維持が困難 → 一人あたり生産性向上が必要 → 多くの若者が質の高い高等教育を受られること
  • なのに私立は環境が悪い。
    • 教育費負担の重さが少子化の理由になっている。
    • 私立大の収入の3/4は学納金、定員以上の学生増加困難、授業料増困難(国立との授業料格差が拡大 → 家庭平均年収は国立>私立)。
    • 社会における官尊民卑意識(私大の公立化で受験生増)。
  • つまり、教育の質と社会的評価や授業料が連動していない。
  • → 授業料平準化に向けた個人補助拡充が必要。
    • 設置形態のみに依拠した公財政支出ではなく、教育の質に応じた公財政支出へ切り替えよ。
加藤「グローバル化政策と英語教育」

  • 大阪女学院大学の英語教育
    • content-based approach:4つのテーマを1年かけて学ぶ(平和の追求、倫理と価値観、人権、持続可能な未来)。
    • Reading:エッセイを読んでインプット+質疑応答
    • Discussion:インプットに対する意見を述べる、新聞記事をサマリーしてニューズレポートを行う
    • Writing:エッセイ提出
    • 「自己の発見」(日本語授業):哲学、教育学、心理学、社会学のオムニバス、自己形成と他社受容。

2018/03/01

「学生の成長」『IDE 現代の高等教育』No.598,2018.2-3

溝上「大学生の学びと成長」

  • カレッジインパクト研究での成長と変化
    • 成長:教育的、発達的、道徳的に理想的な目標に向かった、永続的なレベルで行動に影響を及ぼす変化(目標指向的変化)。
    • 変化:方向性のない時間の経過に伴う量的・質的変化。
山田「米国の研究を踏まえて学生の成長とは何か?」

  • カレッジインパクト研究での学生の成果
    • 2分類:認知面と情緒面
    • 態度面と行動面に現れる
    • 学生の成長は学生自身の関与の量と質に比例する。
  • → クーの関与理論へ(教育政策、教育実践、教員→学生への関与→成果)=エンゲージメント
  • 初年次教育は、2年次への連動には、人間関係型の効果が高く、学習技術型は効果が低い(?)。
濱名「個人パネルデータを活用した学生の成長の可視化」

  • アセスメントポリシー:DP・CPがどのように達成され、成果が上がっているか。これについて、どのような評価をどのような方針で行うか。
  • アセスメントポリシーを定めている私立大学:76校(13.8%)
  • 学生に学習成果のフィードバックを行っている:226校(41.1%)
姉川「早稲田大学におけるエンロールメント・マネジメントの展開」

  • EM:入学と定義する狭義と在学生と定義する広義がある(金 2009)。
    • 後者をとると、入学から卒業・卒業後を含めた学生の成長・動向を把握・管理すること。
田中「米国のエンロールメント・マネジメント」

  • EM:学生が大学に入学し、在学し、卒業するまでの流れを調査し、管理しようとするIR活動と企画機能(クロック・ハンソン 2012)。
    • これは理想型。現実は、組織の利益の観点から学生の成長を管理すること。