淵上克義(2013)「大学におけるリーダーシップの形成」『名古屋高等教育研究』第13号,213−234
- 大学組織では効果的なリーダーシップが発揮しにくい。そのため,リーダーとフォロワーの関係に注目するよりも,執行部におけるリーダーシップのあり方そのものに注目する方が意義深い。
- TMTの特徴は,(1)複雑で構造化されていない課題に取り組まなければならない,(2)多くの情報源から曖昧で矛盾に満ちた膨大な情報を処理し、解決しなければならない,(3)取り組む課題の重要性が極めて高い,(4)各メンバーが特定のサブグループの代表でもあるために、関心の不一致や帰属意識における緊張など葛藤を招きやすい。
- すぐれたチーム組織化の形成期には,(1:感情的側面)チームの構成員が集団全体として強い効力感を持ちながら,(2:行動的側面)前向きでオープンな仕事に関わるコミュニケーションを交わし,(3:認知的側面)各自の役割の自己認識と他者認識が成立しているだけでなく、チーム全体の方向性やそれに向けた諸活動の共有化が成されている。
- 共有リーダーシップ:相互依存的で自律的なチームに影響を持つ源,自律的又はエンパワーメントされたチームでは、成員全員がリーダーの役割を共有している。