2011/01/18

ジェームズ・クーゼス,バリー・ポズナー(高木直二訳)(2010)『大学経営 起死回生のリーダーシップ』東洋経済新報社


  • リーダーシップとは、人を動かしたいと切望する者と、ついて行こうと決めた者の人間関係である。
  • 模範となるリーダーシップ5つの行動
    • 模範を示す:自分でもやりたくないことを人にやれとは言わないこと。他者にやってほしい行動の模範を示すために、自分の声を見つけ、自分の価値観を自分の言葉ではっきりと示す。
    • ビジョンを分かち合う:人はビジョンを自分のものと受け入れない限り、ついてこない。ビジョンへの
    • それまでのやり方を変える:革新的な変化は、語ることより耳を傾けることから生まれる。つまり、よいアイディアを認め、新しい手順が採用されるよう、今ある仕組みを変えること。
    • 人が動きやすいようにする:リーダーは、チームワークをよくして信頼関係を築き、自身を与えることこそ、絶対すべきこと。自分は強い、自分に能力があると感じる時、リスクを取り、変化を起こし、期待以上の働きをする。
    • やる気を高める:リーダーは目に見える形で、行動を通して仕事ぶりに報いる、すなわち励ますことが必要。
  • リーダーは、大多数の人に、誠実であり、未来志向であり、能力があり、人に感動を与えると思われてないといけない(リーダー特性評価から)。
  • 模範を示すということは、時間の費やし方、重大な事件の対処方法、自ら語る話、自ら選んだ言葉や質問がある。そして、いてほしい時にその場にいる、職場に早く来て遅くまで残ることである。
  • 事件はいつか起こるものであり、リーダーは事件を学習の機会に変える。その事件の帰結として何を教えたいかを問われるのがリーダー。
  • 他者にビジョンを押しつけることはできない。耳を傾けるという、単純なことから始まる。その過程で、感情を豊かに表す。
  • 大学のリーダーは、自ら進んで人脈を築き上げていかなければならない。大勢の積極的な関与がない中で、リーダーシップが発揮されたケースは1つもない。他人を信頼しない人は自分も他人から信頼されない。信頼が重要と認識したリーダーは、他者の専門能力を活用するようになる。その過程で、リーダーは助け合いの規範を確立しなければならない。また、電子情報に依存せず、顔を合わせることも重要。
  • リーダーは、キャンパス内のあちこちに出かけるもの。その理由は、相手を気に掛けていることをしめすため。さらにや友人になれると、積極的な姿勢を引き出せる。それには、自分が相手を信頼していることを示さないといけない。
  • リーダーシップとは学ぶものであり、普通の人が学習して身につけ、相手のよいところを引き出すプロセスである。

2011/01/03

杉本大一郎(2010)『外国語の壁は理系思考で壊す』集英社新書


  • 英語を使えるようになるためには、翻訳してはならない。途中までを頭から理解して、綱いていくことを身につけないといけない。発想法が、大切なところから先に述べる習慣がある。
  • 知らない単語が出てきても、立ち止まってすべてがわからなくなるよりも、その後を部分的に理解する方がはるかによい。
  • 講義は聴講者が知っていない事柄や解釈について話すのだから、聴講者にとって新しい語彙が出てくるのは当然。講義をする人はその語彙に特に気を配って頭の中に配置し、言い回さないと、単語の音だけでは通じてない。それを補うために、黒板への板書をする。
  • 熟語として捉えることは、覚えることを級数的に増やす。そうでなく、動詞と副詞に分けて理解し、それぞれに対応する概念体系を持つことで、加法的に増える程度にする。
  • 話の論理構造や階層構造を組み立てたり表現することができない人が多い。日本語教育では重視されてこなかったので、外国語教育で取り戻す使命がある。しかし、現実の外国語教育はそうでない。
賛同できる部分は多いが、既知の内容ばかりで、新しさがなかった。